アルマイト加工 工程
- アルマイトとは
- アルミニウムとはとても活性な金属で、空気中に放置しておくと自然と表面に酸化アルミニウムの薄膜が生成されます。この薄膜を自然酸化膜といい、アルミニウムを大気中で腐食されにくくする働きがあり、キズがついてもすぐに再生する性質を持っています。ただし、この皮膜はとても薄いので、環境などによっては腐食されてしまいます。 この酸化皮膜を人工的に、より硬く、腐食されにくくするのがアルマイト(陽極酸化処理)です。
- ラッキング(枠掛)
ラッキング工程(枠掛)とは、専用に作られた枠に、
品物を吊るしていく作業の事を言います。
アルミニウム製品を電解処理する上で、一番始めに行う作業であり、とても重要な役割を担っています。
この工程で枠と品物がよく繋がっていないと、電解処理が上手くいかなくなる為、品物のつなぎ方や向き・角度等に注意を払いながら作業を行います。
- アルマイト
ラッキングの済んだ品物にアルマイト加工(陽極酸化処理)を施す、全体の要となる工程です。
製品の汚れや油を洗い落とし、電解処理によって製品に皮膜をつけていきます。
(上記文章“アルマイトとは”参照)
お客様からのご要望により、艶・光沢の調節、着色等を行います。
- 品質検査
アルマイト処理の終わった品物を枠から外し、不良品が無いか、出来上がった製品を1つ1つチェックする工程です。
キズ・打痕を始め、色ムラやアルマイト焼け等、様々な不良を見定め、細かく選別してゆきます。
厳しく品質管理を行う事は、作業改善にも繋がるので、“より良い製品作り”の為に必要不可欠な作業です。